導入実績 接点グリース

導入前の課題や背景

SW炎上の不具合

車載用イグニッションSWにおいて、炭化水素系グリースが発煙することでSWが炎上する不具合が発生しました。
炭化水素系グリースは、可動接点が固定接点から離れる際のアーク放電により炭化することがあります。
炭化による絶縁性低下と磨耗粉の蓄積により接点間が導電し、グリースが発煙してしまうことがあります。
特にイグニッションSWのように大電流SWではアーク放電が発生しやすく、炭化水素系グリースでは絶縁性低下が起こりやすくなってしまいます。

解決策

フッ素系接点グリースのラインナップ

当社は耐アーク用のフッ素系接点グリースを取りそろえています。
フッ素系グリースは炭化しにくい特徴をもっています。そのため、アーク放電による絶縁性低下を防止することができます。
さらに、大電流SWでも発煙することなく接点を保護することが可能です。
またフッ素系接点グリースは耐熱性に優れますので、高温での粘性低下による磨耗促進を抑制することができます。

導入後の効果

品質の安定化に貢献

当社フッ素系接点グリースを導入することでSWが炎上する不具合を解決することに成功しました。
現在では不具合対策以外でも車載用大電流SWに展開しており、品質安定化に貢献しています。