導入実績 機構グリース
導入前の課題や背景
製品の小型化、省スペース化に伴う、オイル滲み出しを解消
製品の小型化、省スペース化に伴い、クリアランスを詰める機構設計が行われることで、グリースを塗布する箇所が外観の近傍に塗布されることも多くなりますが、グリースのオイル成分が毛細管現象やオイル成分の分離によって、外観に滲み出す不良が発生しました。
【製品事例】
・ギアドモーターのギアボックス内のグリースが飛散し、嵌合部に付着したグリースからオイルが滲み出してくる
・一眼レフカメラの摺動リングのクリアランスからオイルが滲み出してくる
・東南アジアや中東などの高温での使用が連続する地域でオイル分離の不具合が多発する
解決策
非分離・非拡散グリースの採用
グリースのオイル成分が増ちょう剤と分離し、毛細管現象により滲み出す問題については、従来型の非拡散グリースでは防止することができません。 また、オイルバリアを塗布するという選択肢もありますが、工程と材料の増加によるコスト増が伴います。そこで、オイル分離や毛細管現象に対して、絶大な効果を発揮するのが、カントーカセイの非分離非拡散グリースです。
導入後の効果
市場不良の懸念を取り除き、設計自由度の向上、工程の簡略化に
オイルバリアでの対策を取られているメーカー様では、オイルバリアの塗布の工程とオイルバリアの液剤コストを省くことができ、コストダウンにつながります。また、従来のグリースでは滲みの懸念からグリースの塗布が敬遠されてしまう箇所でも、グリース塗布が可能になり、構造設計の自由度が高くなります。こうした実績から誕生から現在までオイル滲みや分離に悩むお客様に多数ご採用頂きました。